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最初のライズ

2024/3/15最初のライズ

風もなく 曇天 気温もプラスで絶対のライズしてると思いつつ 写真の整理や子供の学校など 雑用を済ませて 思い立ってから10分後にはライズを眺ることができるこの贅沢な環境 


シーズン最初のライズはユスリカのハッチで気温が上がる日中勝負 50センチの鱒さえも夢中にさせるミッジングがまず最初のイベントでこれをこなさずに十勝のライズフィッシングは始まらない 


そしてこのプライムタイムはひと雨で終わる 夜の気温がプラスになると雪解け本格的に始まり 大型魚も雪解けの増水と一緒に分散してしまうので ミッジへのライズは毎年決まって3月15日前後 


魚が大きいか小さいかよりも 川にまた立てた嬉しさ 虫たちが騒ぎ 鱒が作る波紋見れば 一気に体の芯まで潤う感じたまらない


川に着いたのが13:00 風もなく 雰囲気があるので 双眼鏡で水面を見ると小さなライズはあちこちにある まだ道も乾いてないので車が泥に取られる ウエーダーを履いて 古いままのリーダーのティペットを1ヒロ半の長さをつけて ライズがあった場所に16番のエックスを投げ込む 


ライズを待って 1発で仕留めたい気持ちもあったけど 5ヶ月ぶりのロッドを持てば とにかく振りたい フライを投げたい 流したい という気持ちの方が強い 


それでライズがあったあたりを流して 30分の間に魚が小さいのか10回のすっぽ抜けで しっかりフッキングしたのは2匹だった 35と45センチほど 冬明けで痩せ気味でミンクかカワアイサの襲撃を受けたのか尾鰭に傷があった 冬を乗り越えて 春を迎えることができた美しい姿だった 


これでなんとか 春のイベントクリア 安心して雨を待てる 


冬と春のせめぎ合い 夕暮れのモモンガのガイドは一昨日よりも20分遅れで 徐々に定時に戻りつつある 


春の足音は良くも悪くも近づくものだ

尾鰭に傷を負ってまでも冬を生き抜いた姿
尾鰭に傷を負ってまでも冬を生き抜いた姿