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日本海へ 海サクラ

昔から一度は行ってみたいと思っていた日本海での海サクラ。完全プライベートでの1泊2日の遠征フィッシングに行ってきました。土地勘や波、風、潮。どれもこれも初めての場所、はじめての釣りなので、わからないのがまた面白い。そして強い味方、地元の仲間が案内してくれました。

風が強くても磯が波をブロックして、まるでインリーフのサンゴの奄美の海?もしかしたらゴマモンやクロダイがテイリングしてないか?なんて、

 

前日までの大雨と風で海は濁り、釣りができる場所を探しながらたどり着いた場所で、初めて釣れた魚が、なんと!

ホッケーーーー。

フライでホッケを釣ったのは初めてで、しかも、

しかも1時間で、まさかの大漁!

 

海を見ながらドライブしていたら、一人おじさん釣り人がいたので、近づいてみるとホッケの入れ食い状態。コマセを撒いての餌釣りでした。横でサクラマスを狙ってフライロッドを振っていましたが、コマセに群がる真っ黒になるほどのホッケの群れを見ていたら、にーちゃんも釣れ!とおじさんにおあられて、フライ食うかな?とストリーマーを群れの中に入れたり、動かしても食いません。フライサイズが大きいと思い、小さくして、群れの中で小刻みに動かすと、すかさず食ってきました。

 

ホッケのサイトフィッシング。そのまま入れ食いになり、10匹釣ったらやめようと思いながら14匹ほど釣ったところで、おじさんもリュックいっぱいにホッケを釣って、車まで重たくて歩けないからもうやめる。と言って、残ったコマセをたくさん撒いてくれました。私ももうやめたいと思っていたのですが、どんどん群れが集まってくるので、やめれず。久しぶりに漁師の釣りになりました。こんなハプニングも日本海って面白いですね。そして、持ち帰って食べたホッケがめちゃめちゃ美味しかったです。今度から、コマセを持っていくことにします。せめてものお礼にと、おじさんにフライを差し上げましたら関心しておられました。

 

1日目は爆風の中でしたが、追い風になる磯に上がり、隣のルアーの方は何匹かサクラマスを釣り上げていましたが、フライには反応がなく、射程距離で跳ねたサクラも仕留めることができませんでした。

遠征の夕暮れ、お風呂上がりに窓を開けて飲むビールって最高に美味しいですよね。夕食は、地元の仲間たちが集まって、採れたばかりの山菜や海の幸で、日本海の海と山も豊かさを感じました。明日は田植えの準備だとか、

2日目は4時起きで、4時半には磯に上がりました。驚いたことに、昨日は風と濁りのせいでどこにも釣り人はいなかったのですが、夜明けはまだ暗いうちに、どこの磯にも釣り人がいました。みなさんルアーで夜明けからサクラマス狙い。少し出遅れた私たちでしたが、上がれる磯に入りました。

 

隣の釣り人は何匹かサクラマスが釣れているのをみて、私も気合が入りました。そして、一緒の友人の竿にもサクラマスが釣れました。サクラマスは何度も見ているのですが、日本海の海サクラは初めて、鱗が散ってキラキラと輝き、メタリックな顔つきはかっこいいです。

魚をみたこともあり、近くで跳ねている姿をみたりで、久しぶりに力が入ったせいで、思い切り振り切った竿がバキッ!スペイキャストでも投げれるラインを乗せてオーバーヘッドで遠投していたので、竿に負荷をかけすぎました。久しぶりに気持ちよく竿を折ってしまいました。

車に戻り予備のロッドで再開。その後、友人のルアーに再びヒット。これが63cmの太いサクラマスでした。これぞ日本海の海サクラ。初めてみた魚体、やっぱりこの刺激がたまりません。心底釣って見たくなりました。

朝8時頃まで釣って、K君は仕事で帰ってしまい。入れ替わりに来てくれたY君、釣り場まで歩いて5分という距離にいながら、今までサクラマスを釣ったことがないという。今回、一緒に竿を振ろうということになり、立て続けに2匹サクラを釣り上げてました。40センチほどでしたが、初めてのサクラマスが釣れた彼をみて、自分が釣れたくらい嬉しいものでした。

 

海サクラはルアーに軍配があるようで、メタルジグの50グラムを100mほど大遠投。それを速巻きで高速リトリーブ。広範囲に広く早く探るルアーはフライに比べ波にも風にも負けず、サクラマスの攻撃的な反射で食う釣りには効率が良いようです。

 

それを見ながらフライで手返しよく遠投し、早引き。リズムが出来た頃に、足元までサクラマスが追ってきて食わず。その後、沖でフライにサクラがヒットし、水中で2度首を振って、ギラギラと輝き、スッポ抜け。そして、もう一度足元まで追ってきた。この3チャンスで9:30に朝食で宿に戻りました。

 

感じとしては、ゆっくりのリトリーブではサクラマスに見切られているように思いました。そしてフライのボリュームもメタルジグに比べると地味で小さかったのかもしれません。なかなかフライには手強い相手に、さらに燃えます。

 

投げ倒して目ん玉も飛んで行ったフライですが、このフライで3ヒットでした。もっと派手に、もっと大きくしても良いかと思った朝でした。

 

宿に戻り、遅めの朝食。友人が作ってくれた朝食がまた素敵。さっき釣ったサクラマスをソテーにしてくれ、とれたての行者ニンニクとバター醤油。こりゃたまらんビールでもあれば、、、。焼きたてのパンにも行者ニンニクのジェノベーゼ、そして、メープルシロップならずイタヤカエデから獲った超貴重なシロップをパンに塗って。贅沢な朝ご飯でした。お父さんと船釣りの話や陶芸の話も盛り上がって、時間がいくらあっても足りません。

午後からの釣り。夕方4時までのタイムリミット。釣れる場所、釣れる時合い、フライ、リトリーブ。群れもいる。あとは釣るだけ。

 

まだ芽吹かない広葉樹の下には、エンレイ草やアズマイチゲ、カタクリが咲いていました。サクラが咲くのもそろそろですが、

投げて、投げて、投げて、カラス貝とワカメが揺れるこの磯で4時間竿を振って、結局サクラマスには出会えずに終わりました。

 

ということで、

帰って、ホッケフライをY君のお父さん作の粉引の器に乗せて、おいしさと悔しさを噛み締めました。あーーーなんで、釣らなきゃいけない時に釣れないんだろう俺。絶対いつか釣ってやる!

 

 

それにしても、山から海までがすぐ近い、日本海の自然。山の豊かさがそのまま海に流れ込むような、山の幸と海の幸。そして人の暮らしがコンパクトに詰まっているこの地域の豊かさ。魚は釣れなかったけど、これでもかというほど、いい魚を見せつけてくれたローカル仲間。次回こそ、絶対に釣ってやる!もっと大きい魚をね!ほんとに感謝、ありがとう!とても刺激的で楽しくて美味しかった。そして、今度はもっと近くを泳いでちょうだいね、サクラ君。

 

サクラマス釣りたーーーーーーい。