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Spring Taimen in lake Syumari

やっと釣れた大イトウ 
産卵を終えて戻ってきたイトウたちはワカサギやウグイを食べて体力を回復する 釣り人に狙われながら産卵を繰り返し大きく育ったイトウはなかなか賢い 

朱鞠内湖の自然とイトウを守るスタッフがいて、釣り人の背中を押してくれるレイクハウスのスタッフがいて、最後は釣り人がイトウを手にする 

そうやって朱鞠内湖のイトウ釣りは守り 育てられてきた だから


釣り人はイトウを釣らなければならない

とは言っても、、、
2024年の朱鞠内湖は昨年のヒグマの事故があってから新しいルールができた

ヒグマが出没する可能性がある場所には1人で行かないこと

事故後あちこちに無人カメラを設置してわかったのが ヒグマが広範囲に出没していたことで 足跡や糞が残っていることはほんの少し 

糞や足跡があってからヒグマに注意するのではなく 北海道の自然に入る時は いつでも隣にヒグマがいることを意識、備え、心の準備をしておくこと 

まして遠方からのビジターはその土地のヒグマの出没頻度や出没しているヒグマが人馴れしている熊なのか、親子熊なのか情報を得ることができない

毎日ガイドでフィールドにいても状況がわからない場所に踏み入れるのは怖いと思う 

ヒグマは慎重に人間を観察していて 茂みの中から人間の様子を伺っていると中野さんの推測で、釣り人が複数人の場合はヒグマは人間を恐れて襲っては来ないけど 釣り人が1人だったから今回の事故になったという


それが正解かどうかはわからない 渡船は複数人ではないとヒグマエリアには釣り人を送り込まないというルールをもうけた

ヒグマだけでなく 知らない土地に踏み入る場合は細心の注意で


キャステングのブレもない 大物との付き合い方もよく知っている 負けん気の強さ 貪欲さ 野生的本能は 男勝り という女性も珍しく 楽しい 

さすが ワカサギの産卵のピーク時なだけあって 全部のイトウを釣ってしまいそうだったので 釣りが雑になることだし 時間も時間で もう止めよう とイトウのボイルを後にした 

タイミングと技術が合うと いくらでも釣れる という状況が起こるから 自然というのは不思議に面白い


N&Mさん
昔からのお客さんでいつも仲間と仲良く釣りしてて いいなぁと思う 過去に大きなイトウを釣ったこともあって 今回はNさんが釣るところを2人して見ることができるか 楽しみだった

JRの士別駅に2人でお迎えに行く 素朴な駅で ここから釣りがスタートするのもまた良い 

まずはMさんは初日から見つけたイトウをささっとヒットさせ 余裕の2日目
ようやく到着した桜前線は 朱鞠内湖は日本で1番最後に咲くという 豪雪地帯なためにサクラが雪に埋まって出てくるのが遅いのだとか チシマザクラという背丈が低いのも そのせいなのかもしれない 


このサクラが告げると いよいよウグイの産卵も始まって 湖の透明度もましてくる いよいよサイトフィッシングが本領発揮してくる季節になる そして難しさも レベルが上がって面白くなる 


余裕のMさんに見守られて 緊張のスタートのNさんでしたが キャスティングの精度は屈斜路湖の合宿のような釣りの日々に鍛えられたようで 指示した場所 見つけたイトウは しっかりと食わせてくれた 見事なものでした 
ガイド終わって 10投したら 程よいサイズのイトウが釣れてくれました 貴重な私のマイイトウでした 

春のイトウガイド編 終盤戦に続きます、、、