十勝に鮎が上ってきたのでは、まったくありません!
北海道の南部で鮎釣りを楽しんできました!
北海道道南は昔から鮎がのぼる河川があり、それも全て天然俎上、海から上がってくる鮎たち。
昔から鮎の友釣りが好きで、北海道でも鮎の友釣りができるのを知ったのが、4年ほどまえ。
新潟の荏原さんに誘ってもらったのが、きっかけでしたが、完璧にはまりました。
道南の日本海に注ぐ川はどこでもと言っていいほど、どこの川にも鮎がいて、橋の上から見ると、鮎の数の多さに驚きます。ウグイ?かと思うほど、川にひしめく鮎が全て天然遡上というのだから、海から山までの豊かさを感じるのです。
毎日、鱒を追いかけて、渓流を歩き、フライフィッシングのガイドの日々、有り難いことですが、私のオフ、プライベートな釣りに鮎はぴったり、気分転換とリフレッシュになるので、毎年の恒例になりました。
9メートルの鮎竿、腰に大きなタモをつけて、鮎を生かしておく引き舟を腰につけて、川に立って、オトリ鮎にハナカンを通して、掛け針をつける。
暴れる鮎を優しく握って、素早く、手際良く段取り、流れにオトリ鮎を送り込むのは、なかなか繊細で、とにかく、慣れるまでは難しい。
そして、オトリ鮎を誘導しながら、ここぞと思う場所へ竿を動かす。
フライを投げ込むキャスティングと違って、なかなか思うように泳いで行ってくれない鮎の操作。
たかだか20センチ程度の鮎なのに、オトリ鮎に鮎が掛かって、2匹になった瞬間の重さ、強さ、衝撃というのは、なんなんでしょうね?あのドキドキやワクワクというのは、やっぱり釣りって面白いなぁと思います。
そして、掛かった鮎を手際良くオトリ鮎と取りかえて、また流れへ送り込む。
フライフィッシングと全く違う、鮎の友釣り。
豊かな山の恵、石につく苔を食べて育った鮎の香りと味。
これは、焚き火で、塩を少しふって、じっくり焼き上げた鮎の味は、それは、それは、
それは、
たまらんのです。
こんな、贅沢な、そして、鮎の生態をうまく利用した釣りで、一ヶ月ほどしか楽しめない、旬の川遊び。
これを知らずに歳をとるなんて、なんて、、、
一生後悔します。
ガイドが仕事で、毎日川を歩いて、ニジマス釣ったりしてますが、やっぱり、旬は、無理してでも大事。
いつもは、黒松内町の小間旅館さんに泊まって、鮎を焼いてもらっているのですが、今回は、焚火で焼いて、ビールが飲みたい!という理由で、キャンプ場でテント。
お盆前で、周りはゴージャスなテントが立ち並ぶ中ですが、小さいテントで恥ずかしい。
それでも山奥キャンプとは比べ物にならない快適さ。
炭を起こして、じっくり焼いて、プツプツと滴る油。パリッとした皮と海苔のような鮎の香り。
たまらん
テントに入ると、暑い!
風もなくて、じめっとして、寝苦し。
夜、フライシートを剥がして、少しは風が通るかなと思ったら、
パタパタと雨音。
テントの中にいても、雨粒のしぶきを感じつつ、無視して寝る。
本降りになったらどうしよう、、、、と、祈りながら、
朝になったら青空。
そんな、自然を感じるテント泊もたまにはいいなぁ、と
荏原さん、今年もいろいろとありがとうございました。
ニセコの鮎友達も、ありがとうございました。
黒松内のオトリ屋さんにも毎度毎度お世話になりました。
この場を借りて、感謝申し上げます。
荏原さんは、今では、知る人ぞ知るバンブーロッドビルダーさん。五角形のバンブーロッドがオリジナルで、その軽さ、軽快さは、ロッドを持った瞬間にわかるほど。素晴らしい竹竿を作る方です。いろいろ鮎のご指導でお世話になりましたが、フライフィッシングへの情熱も作品も素晴らしいです。
荏原さんのブログでも、今回の鮎釣りのリポート楽しめます。ぜひみてみてくださいませ。
https://ever-rod.jp/index.html
今回、道南の今金町の利別川と黒松内町の朱太川(じゅぶとかわ)で、鮎釣りをしましたが、どちらも漁協があり、釣りをするには、ライセンスが必要。天然遡上の鮎ですが、川を大事にしてくれてる人がいて、ビジターが安全に釣りができる環境を維持してくれる人がいるおかげです。ありがたいことです。
また来年も、仕事さぼって、鮎かな、、、?