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放流無事に終わりました。

11月4日十勝川河川4水系にニジマスの放流を無事に終えることができました。遠方から放流募金に協力していただいた方、寒い中活動に参加していただいた方、ありがとうございました。

 

十勝には毎年たくさんの釣り人が十勝管外、道外から釣りを楽しみに訪れます。ここ数年、台風で河川環境は変わり、河川改修でも変化し続けています。それに続きコロナでアウトドアブームで釣りやキャンプが人気となって、人が増えるほど、レギュレーションもなく、管理されていないフィールドというのは、荒れるばかりです。魚は減る一方で増えるのはゴミばかりです。また洪水対策として、河川は直線化され、河畔林が伐採され、水温が上がれば、水生昆虫や魚にとっては危機的状況です。

 

ニジマスの放流活動は、在来種への影響が問題とされてしまいますが、河川環境を改善することが一番。自然産卵ができ、稚魚生息場所が増えればそれが一番です。ニジマスはもちろん、降海するアメマスやサクラマス、イトウにとっても重要なこと。オショロコマの生息環境を守り、ニジマスの侵入を防ぐことも釣り人として考えることが大切。

 

なによりも、川に無関心というのが、一番怖く、釣り人は魚が釣れる環境がどのようなものかはそれなりに知っているのですが、釣りをやらない一般人、農家の方は、河川は水が流れるだけで、直線化されようが、河畔林が切られようが、災害が起きない川が良い川。川は危ない場所として、子供を川から遠ざける。公共工事やダムの土砂出し放流で、魚の住処も釣り場も一瞬にして無くなってしまいます。

 

釣り人が自分の釣りのために、川のため、魚のためになにかやることができたら、河川管理事務所や市町村、ダム管理局も前向きな話し合いができれば、必ず未来は明るいはず。

放流は11月4日 参加者は、十勝在住のガイドが4名、地元釣り仲間が8名の合計12名で行うことができました。中にはウエーダーの下にワイシャツ、ネクタイ姿の方もいたり、魚を1匹も釣ったことがないフライマンもいたり、地域おこし協力隊の方が仕事として来られたり、交番のおまわりさんもおられました。十勝の先代フライマンの方々も協力していただた本当に感謝しかありません。皆様これまでも放流やゴミ拾いの活動で繋がりがあり、少しずつですが(ほんとうに少しづつ)、広がりが生まれ、安定して放流活動ができるようになってきました(気がします)。遠くは南十勝からの釣り人も加わることで、手が行き届かなかった河川へも放流をすることできました。

 

募金も地元フライショップさんや地元の釣り仲間や道外のお客さん。ガイド仲間も募金を呼びかけてくれ。なんとか放流用の魚を調達することができました。放流魚も大雪養魚場さんの協力で無事に終わることができました。

 

 

皆様の思いと意識が形になった放流になりました。

本当に、どうもありがとうございました。