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朱鞠内湖イトウガイド その6 感謝!

今年の朱鞠内湖でのイトウ釣りのガイドは、とにかくトラブル続き。しょっぱなからボートのエアもれ。すぐに漁協の中野さんとまっちゃんが、修理道具を貸してくれセーフ。そして、次は、エレキのピン折れ。それも、貸しボート屋さんに工具を借りて、セーフ。さらに、バッテリーの充電器の不調。これも漁協の西くんにブースターを借りてセーフ。まったくもってガイドとして、お恥ずかしいばかり。漁協のスタッフやレイクハウス のスタッフの方々は、イトウを釣りに来る釣り人のために、日の出前から日没後まで、さらに食事や釣りを終えてからのサポートまで、本当に頭が下がります。

 

イトウを釣りたいという「夢」を持った釣り人が、毎日のようにやってくる。その人たちを全力でサポートする朱鞠内湖の漁協やレイクハウス のスタッフたちがいるからには、釣り人は絶対にイトウを釣らなければならない。そして釣り人は、絶対にイトウを殺さないという努力、次の釣り人に繋ぐためにも、なによりも環境と魚を大事にする。

 

これは、ちょっと、ガイド仲間の裏話によくある話で、あまり表にはしないのですが、大事なことなので、、、。

 

今回運良く釣れた大きなイトウの写真。杉坂さんから面白い写真をいただきました。

 

写真左が杉坂さんが昨年釣ったイトウ。そして右が今回釣れたイトウの写真。黒いテンテンを一つづつみると、まったく同じイトウで、昨年から3センチ大きくなっていた。

 

釣り人が、バーブレスフックを使って、イトウに極力ダメージを与えずにリリースすれば、そのイトウはしっかり回復して、大きくなってまた次の釣り人に釣られてくれる。イトウには可愛そうだけど、こうして一匹のイトウが何人もの釣り人を楽しませてくれている。おそらく40センチくらいから釣り人には釣られ続け、このイトウは何人の釣り人を喜ばせてくれたのでしょうね?シングルフックを使う、バーブレスフックを使う、水中で網目の細かいネットでランディングする、写真を撮るときは水の中、水上で行う。乾いた手で触らない。魚が水中で呼吸をできること一番に考えて、回復を第一に考えること。私もこの仕事柄、殺さない努力は絶対で、でもいい写真を残すことも大事。リリースしたトロフィー魚たちは、必ず再び現れてくれ、釣り人を楽しませてくれるのです。そんな裏話がガイド仲間、地元の釣り人と話しのネタになります。今回リリースしたイトウは、また誰かに釣られてくれて、でっかい感動を作ってくれるかと思います。魚には感謝しかありません。

 

さらにキーパーソンは彼にあります。彼は漁協の田中さんです。

 

今年から漁協に入った田中さんは、とても優しい、真面目な方。毎日、遊漁券のチェックとバーブを潰しているかの確認で、朱鞠内湖を監視、パトロールしておられます。まだ船の免許がないので、移動は車と徒歩。毎日何キロも歩いて、釣り人の安全とバーブレスフックのチェックです。こんな努力がイトウを残し、大きくするのでしょうね。感謝です。釣りが好きだとういのに、いまだ朱鞠内湖のイトウを釣ったことがないというので、シングルハンドを差し上げましたら、前浜で毎晩竿を振っていました。いつかれ、でっかいイトウが釣れるといいね!

 

レイクハウス のスッタフが、落書きしてくれました。朝早い釣り人にはおにぎりを作ってくれ、夜遅くまで飲みたい釣り人には、文句も言わず付き合ってくれ、釣り人へのホスピタリティは素晴らしいです。料理も季節の旬を盛り込んだ温かみのある料理で、本当の心も体もすっきりです。釣り人が快適に過ごせるように、乾燥室や道具を洗う場所、本当に快適な宿泊施設です。

 

最後の最後まで、イトウは釣り人を楽しませてくれました。釣り人も最後の最後までナイスファイトでした。

 

 

漁協の皆様、レイクハウス の皆様、そしてイトウを守る調査される方も、釣り人も全てに感謝で、無事に朱鞠内湖のイトウのガイドを終えることができました。

 

そしてこれから、本番です。がんばりますよ!