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南へ

海を飛び越え、5泊6日で奄美大島へ行ってきました。今回のミッションはゴマモンガラをフライで釣る。でした。

奄美大島の固有種。ルリカケスに生まれて初めて見ることができました。感じとしてはミヤマカケス。声の質や現れ方もよく似ています。ギャーギャーって感じでした。

海遊びは、雨ばかりで、空の様子を伺いながら一瞬の隙をみて、シュノーケルをしたり、貝拾いなど、

 

アマミノクロウサギは、早朝2度ほどチャレンジしましたが、どちらも土砂降りの雨で、まったく出てきてくれず。道路でカエルが引かれていました。これもアマミノイシカワカエルという固有種だとか。

リュウキュウコノハズクは、姿さえ見えませんが、夜になると宿の窓越しに声が聞こえました。クロウサギを探している最中もあちこちで聞きました。

 

港で餌木を投げてアオリイカを狙っていたら、地元の少年がいろいろ教えてくれました。さすが海育ちの子、なかなかいい後ろ姿です。

子供達のミッションは潮干狩り。アラスジケマンという(いわゆる現地のアサリ)探しですが、なかなか出てきません。あちっちこっち掘っては移動して、大潮後の中潮は、はるか遠くまで続く干潟を、私はテイリングしている魚がいないか気になりながら、ゴカイや貝やカニの多い場所を探しながら、海の様子を観察したり。

水は冷たいといっても、十勝の水からしたらぬるいし、雨が降って体が濡れても風邪をひくほどの寒さでもない。とにかく身近な自然が子供らには快適で、何をやるのもよし、汚れるもよし。着の身着のまま興味のままに解放。

南の友人でもあり、先輩の安田さん。奄美大島で唯一のフライフィッシングのガイド。今回、2日間ガイド(私1日、N氏1日)をお願いして、私はゴマモン、N氏は餌木でアオリイカという難題をお願いしました。

 

お土産で持って行ったヒグマやエゾシカの毛を早速かっこいいソルトフライに作ってくれました。魚を見ているガイドが作るガイドフライです。これが釣れるフライですね。

釣りを始めようと思うと、記録的という土砂降りの雨。川は濁流。氾濫寸前で、海も濁って、車の中に缶詰で3時間、ガイド話や釣りの話、ウダウダしているうちに14時。潮が上げ始め雨が止んだ瞬間。さすが安田さんの判断。濁りの影響のないフラットに入ると、クロダイのテイリング。しかも無数のクロダイが背びれや背中を出して波打ち際でテイリング。その数あっちで30匹、こっちでも20匹。

 

雨の巧妙か、投げても、投げてもスプークしないほどのスイッチの入りようで、35センチほどのクロダイをいくらでも釣れる状況でした。人生初めてのミナミクロダイを釣りました。クロダイを5、6匹釣って、本命のゴマモンガラを探しましたが、巨大サージェントフィッシュのテイリングはあちこちにあるのですが、ゴマモンがいない。結局、ゴマモンには遭遇できず、クロダイはひたすらテイリングしていて、釣り放題でしたが、集中力が切れたので終了。土砂降り、泥濁りの悪天でしたが、最後の2時間は濃厚でした。

 

安田さんのガイドは優しいですね(私も優しいですけど?)。横で色々飽きないように面白い話が聞けて、潮の読みも魚の見つける眼力もやっぱり海のガイドです。こんなフィールドでガイドできるのが羨ましいと思いました。次回は一緒にイトウのサイトフィッシングをやりましょうと、バーター取引成立。北と南でちょうどよい距離です。

ミナミクロダイのテイリングを見事仕留めることができました。杉坂隆久さんのホワイトグラスも繊細なキャスティングが求められるテイリングの釣りにはとても良かったです。今回グレッグのリールにフローティングラインの先にクリアーティップをつけましたが、これも繊細でナイーブなクロダイのテイリング狙いには良かったです。

安田さんのセミセフルビルドの施設。今回、ゲストハウス(ショップ兼事務所)が完成したようで、まだ中は空っぽでしたが、これからいろいろ釣り施設なっていくとかで楽しみです。器用でセンスがいいので、楽しみです。

 

子供達にとっては、2匹のワンちゃんと裏庭の野良サトウキビに大満足で、サトウキビガイドをする安田さんもなかなか甘かったです。いろいろとありがとうございました。

安田さんの家から車で5分のところに、レスト&ロッジ翔という、宿とレストランがあります。ここの翔さんも釣り好きで船で釣ってきたというマグロとカツオを食べさせてくれました。ロッジで自炊もでき、解放的で海の目の前、子供もたちもとても楽しんでいました。ありがとうございました。

N氏のミッションが、餌木でアオリイカを釣って、お刺身で食べる。でしたが、これもまったくアタリもカスリもなし。なかなか初めての土地、初めての釣りは、ハテナばかりですね。南部のリバティオーシャンの山本さんにもお会いしました。私は北海道からゴマモンやアオリイカを釣りたくて奄美に来ましたといったら、山本さんは三日前に生まれて初めて九州でヤマメを釣ったとおっしゃっておられました。無いものねだり北と南で面白いものです。

 

お店には山本さんの手作りの餌木がたくさん並んでいました。在来種の樫の木で作った無垢の餌木や、奄美大島の大島紬の布を張った餌木や、漆塗りの餌木まで。伝統的な餌木に、アート的なセンスを加え、餌木の世界もなかなか面白ものですね。次回は、アオリイカ釣りに連れて行ってもらいたいです。そして北海道にもイトウやサクラマスなど釣りにきてくださいと、楽しいお話ができました。

南部の宿はねぷすさんに泊まりました。もともとダイビングの宿だとかで、目の前の海がとても青く(晴れていたらもっと青かっただろうに、、、)、沖ではアマミホシゾラフグという、ミステリーサークルを作るフグがいるとか。ここの海も天気が良かったら泳ぎたかったです。夕方、ビールを飲みながら散歩していたら、何匹かのクロダイがテイリングしていました。ロッドを取りに戻ろうかと思いましたが、みて楽しむくらいがちょうどよいかと、夕暮れを楽しみました。夕食は、島料理。珍しいものをいろいろとご馳走になりました。

結局、お目当てのゴマモンガラは出会えなかったので、参考までに写真をパチリ。次回へ。夢見るゴマモンいつ出会えることか、、、

奄美大島で6日間の旅でした。奄美大島の気候、自然、文化、食、人。そして釣り。いつもお客さんをおもてなしする側ですが、今回は、十勝を離れたくさん楽しませていただきました。改めて旅は良いですね。良い刺激、たくさん勉強できました。これをまた、十勝に来られる皆様に、おもてなしできたらと思います。もっともっと十勝の魅力探し、磨き上げ、楽しんで暮らしていけたらと思いました。奄美でお世話になった方々、そして豊かな自然にこの場をお借りして感謝を申し上げます。ありがとうございました。

 

far east heaven の安田さんのブログ

https://fehswff.exblog.jp/30477760/?fbclid=IwAR20osYCbpIUzGZeUp5DfUrqQ5hC7SJb7EiR28Q8fXa4x5mXSU1n00QfxJY

 

レスト&ロッジ翔さんのHP

http://www2.synapse.ne.jp/syou/

 

ねぷすさんのHP

http://nepusu.com

 

リバティオーシャン(瀬戸内の釣具屋さん)

https://libertyocean.ocnk.me