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最高難易度

夕暮れの巣穴から次々とでてくるエゾモモンガを観察しているうちに、彼らの行動パターンが見えてきます。数匹のエゾモモンガの滑空して飛んでいく先は50mほど離れたヤチダモの大木。そのヤチダモが彼らのダイニングテーブルになっているようで、ハンノキやトドマツの食べ散らかしがたくさんありました。5時に巣穴から出てきたエゾモモンガのうちの3日、4匹がこのヤチダモの地面から3mほどの高さに着地することがわかったので、この着地点でカメラを構えて、飛んでいるところを写真に収めようとチャレンジしました。最高難易度の挑戦でした。

 

カメラをセットしたときは、ISOを6400にして、シャッタースピードは1/300ほどありましたが、エゾモモンガが巣穴を出た時間が5時10分と定刻よりも若干遅かったために、飛んできてくれたときは、シャッタースピードが1/40でした。なんとか枠にははいってくれましたが幽霊のようです。エゾモモンガが飛んでくる様子は野球のピッチャーがボールを投げる仕草を見ないで、突然飛んでくるボールをバットで打つくらいの感じ、瞬きした瞬間には木にモモンガが張り付いている。そんな感じで、このスピードと暗さと小さい生き物を写真に収める難しさを痛感しました。ですが、シューッっとエゾモモンガが滑空する風切り音や木に止まったエゾモモンガと目があった瞬間の驚いた様子は、なかなかでした。懲りずにまた挑戦しましょう!

 

 

3月にはいって、エゾモモンガの行動パターンにも少し変化が出てきた感じがします。おとといの朝は、約束の時間に待ち合わせ場所で待ってみましたが、姿すら見せずに日が昇り、エゾリスとキバシリに見ただけに終わりました。昨日は夕暮れまでの時間つぶしに、林道を車で走っていたら、まだ明るい4時15分に出歩いているモモンガがいたり。今朝の待ち合わせも餌を持たずに巣穴にもどり、追いかけっこをしたり。繁殖期ならではのイレギュラーな活動パターンになった様子です。アタリもありますが、ハズレもあるのがこの季節です。

 

エゾモモンガたちもじっと木に止まっていてくれれば、撮影も楽なのですが、あの食パンのように木々を縫うように飛んでいく様子は、目に焼き付けるだけで、写真に収めようと思うと最高難易度でしょうね。

お雛様も終わり、春らしくなってきました。イタリアントマトのタネも無事に発芽しました。庭で大きなユスリカが飛び始めました。室内で粒餌にライズする金魚たちを見ていると、そろそろあそこでライズしているのでは?と私の虫がうずきだします。勢いあまって、今日は川を見に行ったら、窓を開けていられないほどの吹雪。それでも双眼鏡で覗くとミッジが1匹流れていました。そんな光景でニヤニヤしてしまう私は発作が始まりつつあります。笑