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いよいよ12月です。季節はすっかり秋から冬の世界に変わりました。水の動かない水面は氷に覆われ、カモや白鳥たちが行き場をさがして、南へと飛んでいきます。オオワシやオジロワシが空を切ってとぶようすも日常になってきました。12月1日から3日間のガイドでした。

 

12月のイトウ釣りは、高気圧に覆われた日中や低気圧が抜ける前の天気が緩むタイミングが最大のチャンスで日中に銀ピカの太いイトウが釣れます。ですが、低気圧が抜け冬型の気圧配置になると、真冬、極寒体験もこの季節の醍醐味。天気に大きく左右される季節ですが、モノトーンの白と黒しかない世界、音も消えたこの初冬の時間に生き物の気配に集中する時間は北だからこそ独特。

 

初日の天気はくだり坂から始まり、12月だというのに雨、しかも体を打つ強い雨のなかの釣りになりました。雨よりは雪のほうがいいのですが、ガイドは凍らず、快適といえば快適な時間でした。雨の夕暮れは絶対に釣れると確信した雰囲気で2日目の「ラスト10投で帰りましょう」と言った時でした。

 

アメマスが連発する場所では、4、5匹がルアーを追いかけてくることもあり、過去の台風による洪水で大きな被害を受けた湖でしたが、かなり回復の兆しを感じました。そして、夕暮れ暗くなる寸前に大きなイトウがヒットしたのですが、5分ほどのファイトでバラし。久しぶりの重量感ある魚でした。

 

低気圧が抜け、低気圧は爆弾へと変わり、道内は大荒れ。風裏はいい雰囲気でしたが、そこにたどり着くまでがなかなか厳しそうだったので、十勝へ戻り風裏になる川の釣りへ避難。よかったのか、悪かったのか、西風がゴーゴーと音を立てて吹き抜けるなかでの、風裏になる川は穏やかで、魚の反応もよく、イトウ釣りのはずでしたが釣れたのは大きなブラウントラウトでした。ニジマスも数釣れ、最終日、釣り納めにもなるMさんの釣りには良かったです。今回も南富良野町のログラーチホテルの佐々木支配人ほかスタッフの方にはいろいろとお世話になりました。ありがとうございました。